目次
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はじめに・介護期間の話
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徘徊用サークルづくり
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夜鳴き
◆食事と認知症用サプリメント
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寝たきりと床ずれ
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PC付属のカメラで遠隔監視してみた
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犬用車椅子を自作してみた
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犬の腫瘍とニオイの話
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老犬介護の終わり
認知症用サプリメント
	夜鳴きに悩まされるようになり、何とかならないか調べるうち、犬の認知症用サプリメントの存在を知りました。
	どうやら、メイベットDCという製品がよく知られているようです。
	ほかの病気の薬も飲ませていたこともあって、かかりつけの動物病院の獣医さんに与えてもよいか確認をとりました。
	
	はじめて与えたのは、夜鳴きがはじまってから1ヶ月半が経った頃。
	ドッグフードにふりかけて与えたところ、すぐに効果が出て夜鳴きが止まりました。
	驚きの効果でした。
	「まれに軟便がみられることがあります」との注意書きがあるものの問題はありませんでした。
	
	しかしその後、体調を崩して何も食べてくれない日がしばらく続き、その後ふたたび与えはじめた時には効果がなくなり夜鳴きが復活してしまいました。
	認知症が進行するとさすがに効果がなくなるといったところでしょうか。
	
	
おためしで、まずは数袋だけ購入
	このサプリメントは動物病院向けの商品のためか、60袋入りの商品しか販売されておらず値段も約8000円と高額です。
	もし、まったく食べてくれなかったらどうしよう?とか、 軟便になったり効果がなければ無駄になってしまいます。
	
	
		
		
			そんな不安があったものの、ありがたいことに小分けして販売している通販業者さんがありました。ということで、まずは数袋だけ購入。
			配達までに少し日数がかかりますが、「ちょっと試しに与えてみる」ことができて、とてもありがたいです。
			
			<2022年6月追記>
			現在は、10袋入りの商品が発売されているようですね。
			
			
			今となっては、の話ですが、認知症を発症する前から予防的にサプリメントを与えておいても良かったかも、とも思います。
		
	 
	
日頃の食事
	認知症初期は、普段とかわらないドッグフード(ドライフード)を食べてくれました。
	しかし、認知症の進行や体力の衰えとともに…
	
	・自力で立ったまま食べることができなくなるので、体をささえてやってスプーンで与える。
	・咀嚼能力が衰えるので、缶詰をお湯で溶かしたものをつる首ボトルに入れて飲ませる。
	
	といった具合に変化していきました。
	犬の体を支えながらスプーンで与える作業を一人でこなすのは難易度が高いので、基本的に2人作業です。
	どうしてもワンオペになるときがあるので、早い段階から犬用車椅子があったら便利だったなと今になって思います(車椅子があれば、体をささえる手間がはぶけて便利)。
	
	通常のドッグフードから介護用の缶詰に切り替えたとき、どれぐらいの分量を与えればよいのか判断が難しいものがありました。
	体調や食欲などの様子をみながら個人の裁量で決めたのですが、基本的には次のような感じで量を決めていました。
	
	
		用意するもの:グラム単位で計量できるはかり
		
		
			1:普段の健康なときに与えていたドッグフードが何kcalだったのか調べる。
			(ドッグフードのパッケージに記されているカロリー表示を元に、普段与えていた量から計算)
		
		
			2:缶詰をどれだけの分量にすれば、普段と同じカロリーになるのか計算する。
			老犬なので、普段のカロリーより少なくても全く構わないという判断も含める。
		
		
			3:食欲などをみながら、量を調整。
		
	
	ウチでは個人の判断で量を決めていましたが、本来なら、動物病院の先生に相談するのが一番です。
	
	カロリーについて解説しているサイトもあるので、こちらの情報も参考にしました。
	
	 ■
老犬の食事には注意が必要です【獣医師監修】(わんちゃん本舗)
	 ■
犬が下痢をしている時の原因と正しい食事方法(With)
	
	
	
	
		
		
			シリンジ(注射器)を使って介護食を与える方も多いようですが、ウチではいわゆる“つる首ボトル”のみつかっていました。
			まとまった量を与えられるので便利です。
			
			ノズルの先端が細すぎるので、切り落とす必要がある(意外に固い)のが難点といえば難点でしょうか。
			ボトルの柔らかさ(押し出しやすさ)を確認したいのでネット通販よりも実際の店で手で触れてみてから買ったほうが安心です。
		
	 
	
	
	
	
	
	
		
		
			介護期に与えていたものの一部を紹介しておきます。
			
			この缶詰は本来、動物病院で販売されているものです。大型のペットショップでは取り扱っている場合があったので店でも買っていました。
			最終的には、お湯に溶かして口から流し込んで、息を引き取る数日前まで与えていました。
		
	 
	
	
		
		
			こちらも定番のものだと思います。
			わずかにとろみのある液体です。
			
			大量に買いだめすると余ってしまわないか心配になりますが、実際、ウチでも最終的に少し余りました。
			余ったものは犬を買っている親戚にあげたりしていました。その他の使いみちについては、別ページにちょっとだけ書きました。[関連]:
老犬介護の終わり