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2019.08.12 - 2019.10.12
Max Script 基本文法:演算子

目次
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「MaxScriptヘルプ」の見かた
コメントの記述
デバッグ用に変数の値などを表示したい

■MaxScript 基本文法
| 変数 | 演算子 | 文字列  |  配列 | ループ | 条件分岐・エラー回避処理 |  関数(Function) |

演算子
代入
解説とメモ
変数に値を代入するには = を使います。


基本的な書式
[変数名] = [代入したい値]


記述例
例1:変数 flag に 数値1を代入する。
flag = 1

例2:変数 flag に 文字列 sample を代入する。
flag = "sample"

例3:変数 flag に 1+2 の結果を代入する。
flag = 1 + 2


備考
integer型の変数に小数点つきの値を代入した場合
flag = 1
flag as integer
flag = flag + 0.5
上記の例を実行すると、flag の値は 1.5 になります。
しかし、続けてリスナーに「1.5 as integer」と入力すると、小数点以下が切り捨てられ「1」と表示されます。
この結果から、integer に小数点つきの値を代入すると、自動的に他の変数の型に変わっている可能性がありますが、詳細不明です。


算術
解説とメモ
足し算、引き算、掛け算、割り算はそれぞれ、 + - * / を使います。
べき乗は ^ です。
C言語の ++、--という記述はできません。


記述例

 記述例結果
数値の足し算1 + 23
文字列の足し算"1" + "2""12" (文字列の12)
数値の引き算1 - 2-1
文字列の引き算"2" - "1"エラー
0 の掛け算0 * 20
0 の割り算0 / 20
0 の割り算2 / 03dsMaxの処理がしばらく止まったのちエラー
数値の足し算a += 1変数aの内容に1を加算
数値の引き算a -= 1変数aの内容から1を減算
乗算2^2 2の2乗。 4


Max Scriptのサンプル
文字列型(string型)の変数に数字が代入されている場合は計算ができません。足し算をすると文字列が連結されて表示されます。
計算させたい場合、文字列型をinteger型など数値の型に変換する必要があります。

足し算をするつもりが、文字列の連結になっている例
flag1 = "1" as string
flag2 = "2" as string
flag1 + flag2
リスナーの表示結果
flag1 = "1" as string
"1"
flag2 = "2" as string
"2"
flag1 + flag2
"12"
リスナーには、処理された3行分の結果が表示されます。


比較
解説とメモ
2つの値が大きいか、または、小さいか、等しいかを判定するには、>、<、== を使用します。
通常、ループの処理や条件分岐の判定で使用します。
「等しい」は「==」です。誤って「=」と書いてしまいがちですので注意が必要です。
「等しくない」は「!=」と書き、プログラムの記述では頻繁に使われます。

比較演算子記述例意味
== a == b 等しい
> a > b >より大きい
< a < b <より小さい
>= a >= b >=より大きい、または等しい
<= a <= b <=より小さい、または等しい
!= a != b 等しくない


論理演算 (論理式、ブール演算)
解説とメモ
「且つ」「または」「ではない」を指定するには、and、or、not を使います。
通常、ループの処理や条件判定の処理で使います。
not はブール値を反転させることも可能です。

論理式意味
and且つ (~であり)
orまたは
notではない

Max Scriptのサンプル
not を使うと true と false を反転させることができます。
flag = true
flag = not flag  --trueをfalseにする


絶対値
解説とメモ
絶対値を求めるは abs を使います。負の値を正の値にしたい場合に使います。

基本的な書式
abs[値]

記述例
abs(-1)

※結果は「1」になります。


あまり(除算剰余)
解説とメモ
割り算の結果の「あまり」を求めるには mod を使います。

基本的な書式
mod [割られる数] [割る数]

記述例
mod 15 4

※結果は「3.0」になります。


小数点以下切り捨て
解説とメモ
変数をinteger型に変換することで、小数点以下の切り捨てができます。

基本的な書式
[数値、計算式、変数] as integer

記述例
例1
15.4 as integer
結果:15


例2
15.7 as integer
結果:15


四捨五入
解説とメモ
数値に 0.5を足して小数点以下を切り捨てることで四捨五入が可能です。

基本的な書式
[数値、計算式、変数] as integer

記述例
例1
(15.4 + 0.5) as integer
結果:15


例2
(15.7 + 0.5) as integer
結果:16


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