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DIGITAL DNA
2012.04.21 - 2021.01.20
3DCG専門誌 刊行期間年表
自宅にある古いCG雑誌を整理しているついでに、
CG・VFX専門誌の刊行期間年表を作ってみました。


クリックすると大きな画像になります



こうしてみると1998年~2000年あたりがCG雑誌全盛期ですね。
この頃はLightwaveやShadeを使った、ホビーとしてのCG制作が盛り上がっていたように思います。
インターネットで情報を集めることが主流となった今では、新しいCG専門誌が刊行されることはもう無いのかもしれませんね。



日本で刊行された3DCG専門誌一覧
計14誌(※うち1つは学会誌)の詳しい情報をまとめました。
  • 廃刊となった年月が不明のもの、「○月号」か「○月発売」なのか判明しなかったものがあります。
  • 古い雑誌や私が所有していない雑誌については、国立国会図書館のWEBサイトで調査しました。



PIXEL
刊行期間
1980年12月 ~ 1995年2月
出版者(社?)
図形処理情報センター
参考情報
当初は『図形と画像』という誌名で、のちに『PIXEL』と改題。 日本初のCG専門誌だが、当時はまだCAD/CAM系の内容が中心であった。 編集長は河内隆幸氏。

1980年12月創刊。
1980~1982年まで季刊誌。
1983年1,2月号より月刊化。
1995年2月(149号)で終了。



CINEFEX 日本版
TOYSPRESS版最終号
ボーンデジタル版創刊号
刊行期間
下記参照
出版社
下記参照
参考情報
CG専門誌ではないが、最先端のVFXについて扱っていたためCG技術の解説も多い。
出版社ごとの刊行期間は下記の通り。

バンダイ:1983年~1985年(12号)
TOYS PRESS:1993年6月30日~2003年12月28日(No.39)
ボーンデジタル:2006年4月~2017年12月25日発売(47号)

TOYS PRESSからは定期刊行されたもののほかに、「スターウォーズ」初期3部作がリメイクされた際に出版された、スターウォーズとILMの特集版もある。
本家の米国版は刊行継続中。
リンク



日経CG
刊行期間
1986年10月号 ~ 2000年10月号
編集団体
日経マグロウヒル社。のちに、 日経BP社
参考情報
計169号発刊



Win Graphic(ウィングラフィック)
刊行期間
1997年 ~ 2001年12月
出版社
発行:mdnコーポレーション
発売:インプレスコミュニケーションズ
参考情報
季刊、隔月刊から月刊へと変更。計31号発刊された。



デザインプレックス(design plex)
刊行期間
1997年5月 ~ 2001年12月号?(月刊誌)
出版社
発行:株式会社エクシードプレス / 発売:BNN(ビー・エヌ・エヌ)
参考情報
ポスターやパッケージデザイン、イラストレーションなど、デザイン全般を扱った雑誌。
アーティストへのインタビューや、最新ソフトウェアの紹介などを掲載していたほか、 LightWave、3D Studio MaxのTIPS、ゲームのメイキング記事も掲載されていた。




3Dグラフィック・アニメーション
創刊号表紙
刊行期間
1998年2月 ~ 6月?
発刊元
ジャパン・ミックス
参考情報
当時すでに「Win Graphic」が刊行されていたが、「日本初の3DCG&デジタルアニメーション専門誌」と銘打って発売。
発刊元のジャパン・ミックスの倒産にともない、わずか3号で廃刊となった。
各号詳細
VOL.1(サルにもわかるパソコン入門4月号増刊)
1998年2月28日発売。1990円。
特集・MAX中毒!その創造的快楽
3D Studio MAX 2の特集記事を掲載。プラグインを収録したCD-ROM付属。

VOL.2(サルにもわかるパソコン入門6月号増刊)
特集・映画、撮ろうぜ!
CD-ROM付属。

VOL.3(サルにもわかるパソコン入門8月号増刊)
特集・トリニティ



AGOSTO アート&デザイン
刊行期間
1998年7 ~ 1999年10 (1号~12号)
出版社
編集・発行/アゴスト
発売/株式会社アスキー
参考情報
『 Step-by-stepアート&デザイン 』の改題。
2Dデジタルイラストレーション専門誌だが、3DCGに関連した記事も掲載されていた。
12号以降は「Agostoスーパーグラフィックス」などの他誌と合併し、「Agosto デザイングラフィックス」 と改題。Vol.13(2002年1月)で休刊している。



CG WORLD + DIGITAL VIDEO
(シージーワールド プラス デジタルビデオ)
創刊号
刊行期間
1998年7月号 ~ 継続中
出版社
2015年1月号まで:ワークスコーポレーション
2015年2月号から:ボーンデジタル
参考情報
現在、日本で唯一発刊されているCG総合情報誌。通称は CG WORLD。
創刊号は『「DTP WORLD」 98年7月号別冊』という扱いであった。

[ 発売日 ]
創刊号~2012年頃:毎月29日発売
2012年頃~:毎月10日発売

[ 価格の変遷 ]付録がついた場合は特別定価となる場合があます。
創刊号~   :1219円(税込1280円)
2009年2月号~:1400円(税込1470円)
2014年5月号~:1400円(税込1512円)

[ 編集長 ]
創刊号~?  :永田豊志(Wikipedia)。
?~2010年12月号:岡本淳
2011年1月号~ :渡辺英樹
2012年10月号~:沼倉有人
2022年3月号~ :若杉遼

[ 歴代背表紙 ]
写真

リンク



CAD&CGマガジン
最終号
刊行期間
1999年6月(4月発売) ~ 2009年3月号(1月24日発売)
出版社
建築知識→エクスナレッジ
参考情報
1巻1号から2巻5号までの出版者は「建築知識」
CADの専門誌だが、建築業界でも使用されている3ds maxのTIPS記事が連載されていた。



コンピュータ・グラフィックスワールド
 
リニューアル第1号
刊行期間
1999年12月号~2003年10月号
発行・発売
株式会社IDGジャパン
参考情報
ソフトウェアのレビュー記事や、LightWave、Shade、Max、Maya,XSIのソフトウェアごとのTIPSを連載していた。
2003年5月号より、プロダクトデザインを含めた内容に路線変更したことで売り上げが落ち込み、9月発売の10月号をもって休刊となった。



CG-iCupid (シージー アイキューピッド)
刊行期間
2000年創刊~2001年12月号?
出版社
ユニークデジタル
参考情報
出版社のユニークデジタルは3DCGアイドルの開発・プロモーションを行うプロダクション会社であった。
3DCGアイドルに特化した雑誌で、ゲームキャラクターも扱っていたほか、美少女CGを制作するチュートリアル記事なども掲載されていた。
グラビアアイドル雑誌「i Cupid」(出版:株式会社ディジット)の増刊号として出版。ユニークデジタルとディジットは関連企業。

各号詳細
創刊号 定価 1300円 CD-ROM附属
「テライユキ」「D's Garage 21」「20世紀ゲーム美少女読本」

vol.9 2001年11月30日発売(12月号)定価 1200円
巻頭特集「ときめきメモリアル3」



3D GRAPHICS (3Dグラフィックス)
刊行期間
不明。2000年頃刊行。
期間不明のため上記の年表に掲載していません。
出版社
アスキー
参考情報
「アスキームック」という扱いで出版。のちに『ウルトラグラフィックス』に改題。

各号詳細
「3D GRAPHICS Vol.1」1380円 CD-ROM附属
特集:デジタルアニメ2000/十大ソフトで作るホラー映像

「3D GRAPHICS Vol.2」1380円 CD-ROM附属
特集:SF・デジタル映画にドキッ!/定番ソフトで作るSF映像

「3D GRAPHICS Vol.3」1480円 CD-ROM附属
特集:CGクリエーターのためのPlayStation2講座/ LightWave3D Ver.6最新機能のすべて/ 『トイ・ストーリー2』徹底解剖/ ShadeProfessional R4完全ガイド



ULTRA GRAPHICS(ウルトラグラフィックス)
刊行期間
2000年9月号 ~ 2001年7月号?
出版社
アスキー
参考情報
『3Dグラフィックス』より改題。「月刊アスキー別冊」という扱いで出版。
アスペクトのサイト上でも連載されていた、唐沢俊一と村崎百郎の過激対談「社会派くんがゆく!」が連載されていた。



CG HOBBY
創刊号
刊行期間
2000年 ~ 2001年(計3号)
出版社
三栄書房
参考情報
自動車関連の専門雑誌を多数刊行している三栄書房からムックの形態で出版。

各号詳細
「CG HOBBY Volume.1」(2000/11)(10月?) 980円
特集:D-Cute Generation

「CG HOBBY Volume.2」(2001/03)(1月?) 980円
特集:THAT'S ROBOT 「マジンガーZ」から「エヴァ」そして「ヴァンドレッド」まで

「CG HOBBY Volume.3」(2001/05)(3月?) 980円
特集:ヒーロー&ヒロイン 「ダーティペア」「サムライスピリッツ」「エヴァ」そして「勇者ライディーン」全キャラ3DCGグラビアで登場!!



芸術科学会誌 DiVA
刊行期間
2001年 ~ 継続中
出版社
夏目書房→PDF配布
参考情報
年2回発行。雑誌ではなく学会誌である。
NICOGRAPHやSIGGRAPHについて触れている。
当初、「子供だましの既存の他誌とは一線を画した業界初のコンピュータアート誌」と銘打ち発刊されていた。

2001年の第0号~第11号までは夏目書房より刊行。
2008年の第12号以降は電子化され公式サイト上で無料公開されている。
2004年10月に実写映画「デビルマン」の公開にあわせ、『蘇るデビルマン』という別冊が出版された。
リンク


改訂履歴
・2012.04.21:初掲載
・2013.06.22:雑誌「3Dグラフィックス」を追加
・2015.10.13:雑誌「CG-iCupid」を追加
・2018.12.13:CINEFEX休刊情報およびリンク修正
・2019.03.16:CG-iCupid情報追加。年表修正。
・2019.05.11:SSL対応のため、URLがhttpからhttpsに変更になりました。
・2020.06.07:CG WORDLDについての情報を追加
・2021.01.20:design plexについての情報を追加

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